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これからの日本の飲食業界

これからの日本の飲食業界

皆様こんにちは
飲食店コンサルティング会社
株式会社スリーウェルマネジメント代表コンサルタント三ツ井創太郎です。

先週末は香港、中国でコンサルティングでした。

今回は特に中国深圳エリアの日式飲食店の調査をして参りました。深圳エリアは今、日式飲食店(日本風の飲食店)が増えてきています。以前までは日本人以外が経営する日式飲食店には「なんちゃって」のお店が多かったですが、最近は日本人以外の資本でもかなり本格的な料理を提供する日式飲食店が増えてきています。その中でも特に香港や台湾資本の日式飲食店の勢いがかなり強くなってきています。逆に「うちは日本人経営だから」という理由だけで高を括っている日本人経営のお店が淘汰される時代になてきています。海外市場の日本食マーケット、今後も研究をしていきます。

さて今日のテーマは「これからの日本の飲食業界」です。

来月26日に開講する「年商10億円達成経営塾」の講座準備で、飲食業界のマーケット分析をしています。具体的には過去30年間の外食産業の市場などを調べた上で、今後の飲食業界の市場推移などを研究しています。

結論から言うと、皆さんご承知の通り市場は縮小していきます。特に来年の消費増税とオリンピック後の景気後退、2020年問題が重なるタイミングが心配です。

飲食業界においては過去30年間の中でも大きく市場規模が縮小したタイミングがあります。1992前後年のバブル崩壊(前年106%の市場成長から99.8%への市場縮小)、1997年の消費増税(前年対比96.1%)、2008年前後のリーマンショック(前年対比96.5%)、2011年の東日本大震災(前年対比97.1%)です。

そして2008年には日本の総人口が前年対比で100%を割り込みました。人口減少は今後も進んでいきます。

こうした市場環境の中で「ビジネスモデル自体を変える」「海外展開を検討する」といったドラスティックな経営戦略を検討する経営者の方もおられると思います。しかし「ビジネスモデル自体を変える」「海外展開をする」というのは、全く新たなお客様を開拓するという事です。これには大きなコストとリスクが伴います。

ビジネスを行う上で最も重要なのは「そのお店を必要としてしてくれるお客様」です。

こういった時こそ原点に立ち返り、お客様が何を求めているのか?そのお客様のご要望に応えるQSCをどう高めていくのか?市場環境に耐えうる強い経営基盤をどう作るのか?まずはここを徹底的に考え直す事が重要です。

その上でさらなる選択肢としてドラスティックな経営戦略を検討していく事は必要だと思います。市場を変えようが、ビジネスモデルを変えようが、必ず競合が存在します。大きな経営コストをかけてビジネスチェンジを行っても結局はマーケティングシステム、マネジメントシステム、経営システムを確立できなければビジネスを続ける事はできません。

これからの日本の飲食業界

飲食店経営者の皆様のご参考になれば幸いです。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。