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自社業態をフランチャイズ化して成功する為の7つのポイント

自社業態をフランチャイズ化して成功する為の7つのポイント

皆様こんにちは

飲食店コンサルティングの株式会社スリーウェルマネジメント代表コンサルタント三ツ井です。

本日は「自社業態のフランチャイズ化」に関してお話しさせて頂きます。

 

先日とある飲食店経営者の方から「自社業態をフランチャイズ化したい!」というご相談を頂きました。

自社業態をフランチャイズ化するには何が重要になるのか?

そのポイントをまとめてみました。

 

飲食店をフランチャイズ化する為の7つのポイント

飲食店をフランチャイズ化する為の7つのポイント

①収益力

稀に「現状は赤字なんですが、FC化できますか?」というご質問を頂く事がありますが、赤字業態をFC化する事は不可能です。一概には言えませんが、FCモデルとして一般に売り出す場合は、最低でも営業利益率15%以上、ROI30%以上は必要となります。さらに加盟金やロイヤルティも当然ながらイニシャル&ランニングフィーとして収益性に影響しますので、これらの設定に関しても検討が必要です。

②再現力

たとえその業態の収益性が高くても、そのビジネスモデルの再現性が高くなければFCモデルとしては成立しません。そういった意味では既存店舗数も重要となります。私が今まで様々なFC本部構築を行ってきた所感としては「最低3店舗以上、できれば5店舗以上」が再現性を証明する一つの基準になるかと思います。

③差別化力

数あるFCビジネスの中でも、他のモデルにはない「差別化要素」「尖り要素」があるか否かです。こうした要素は競合店との戦いにおいても重要な要素となります。つまり「ブランド」としての強みを明確化する必要があります。

④商品力

料理が美味しい事は当たり前として、その他に重要になるのは「食材供給」と「MD計画」です。安定した商品クオリティを実現する為には自社セントラキッチンや、OEMによる商品供給が重要となります。また業態の鮮度を保つ為には、年間を通じた季節商品とグランドメニューのリリース計画、つまり「年間MD(MerchanDising)計画」が必要不可欠となります。

⑤人材獲得力

人材不足が深刻する時代において「人が採用できるFCブランド」か否かはとても重要となります。たとえ収益性が高くても、人が採用できなくては展開する事はできません。お客様のターゲティングも重要ですが、これからの時代においては「どのような人が働きたくなるブランドか」という事を考え、「働きがい」をFC本部としてどう構築していくかが重要となります。「雇用・ES満足は加盟店の責任」という考え方では通用しなくなってきているのが実情です。

⑥マネジメント力

加盟店を管理するマネジメント力です。具体的には加盟店舗の「業績」「QSC」「コンプライアンス」をどうやって高めていくかです。これらを高めていく為には本部スーパーバイザーの育成が重要となります。本部のマインドやルールを伝える伝道師であるSV。このSVの質によってFC展開が成功するか否かが決まると言っても過言ではありません。

⑦販促力

そして最後に重要なのは、パッケージ化したFCビジネスをどうやって販売していくのか?よっぽどの有名店であれば、自社HPに「FC加盟店募集」というページを作っておくだけで問い合わせがどんどん来るという事例もあります。しかしこれはあくまでも有名店の場合です。通常は認知化戦略としてどのような媒体を使い、営業フローをどう構築していくのかをしっかりと考えていく事が重要となります。

以上がFC化における7つのポイントとなります。

皆さん、この7つの項目を見て何か気づかれた事はありませんか?

そうなんです①~⑥までは何もFC化に限った事ではありません。直営展開においても肝となる重点課題です。

つまりFC化を進めていく取り組みは、一方で自社ブランドを高めていく取り組みにもなります。

自社業態の①~⑥の要素、つまり「業態力」を高め、それをどのようにFCモデル化=「パッケージ化」していくかが大切です。

海外進出を成功させる5つのポイント

前回記事は上記からどうぞ!

 

飲食店経営者の皆様のご参考になれば幸いです。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。