平日9:00〜18:00
03-4567-6094

飲食店の原価高騰対策13のチェックリスト|飲食店コンサルティングのスリーウェルマネジメント

飲食店の原価高騰対策13のチェックリスト | 飲食店コンサルティングのスリーウェルマネジメント

 

みなさんこんにちは飲食店コンサルティング会社スリーウェルマネジメント代表コンサルタントの三ツ井です。

今回のご相談は飲食店の原価高騰に関して

先日は和食店を複数店舗展開している社長様からのご相談でした

「全店で原価が高騰しており、原価率がコロナ前と比べて3%上昇している」

「料理長には原価を下げるように何度も指示をしているが、一向に原価率が下がらない」

コロナ借入返済が経営を圧迫する中で、原価高騰は多くの飲食店様の最重要経営課題になっています。

ウクライナでの戦争や円安による原材料価格の高騰など、現段階では原価高騰がおさまる気配はありません。

■料理長がビールメーカー、仕入業者を叩くと原価が下がる??

■料理長がビールメーカー、仕入業者を叩くと原価が下がる??

いったいどうしたら原価率を下げる事ができるのか?

今回ご相談を頂いた社長様は再三にわり料理長に原価低減の指示を出しているが、いっこうに改善されないという事。

現在の原価高騰は飲食業界全体をとりまく大きな問題であり、その上昇率は未だかつてないレベルです。

もちろん料理長もこのような急激、かつ大幅な原価上昇を今まで経験した事が無く、具体的な対策が分からないというのが正直なところだと思います。

 

こちらの社長いわく料理長は

 

「社長、八百屋と魚屋は私から叩いて安くさせますよ!」

うちのビールメーカーの担当者は前職から私がかなり面倒みているので、私が交渉すればなんとかなりますよ!」

 

と言っておられるようですが、当然ながらこんな昭和型の精神論交渉は通じません、むしろこのような乱暴な交渉をしたら取引業者から要注意取引先のレッテルを貼られ、今後良好な取引関係を維持する事ができなくなる可能性もあります。

 

そこで私からは原価低減に向けて、13のチェックリストをご提案させて頂きました。

■飲食店が原価率を下げるためにやるべき13のチェックリスト

■飲食店が原価率を下げるためにやるべき13のチェックリスト

原価低減に関しては、あらゆる方向性から考えていく必要があります。

もちろん「値上げ」という選択肢もありますが、値上げをする前に食材価格高騰以外の原価高騰の要因が無いかをしっかりと分析する事も重要です。

私は原価低減に関してのアドバイスをさせて頂く際には、下記13個の項目をチェックするようにしています。

 

1.レシピはあるか?

そもそも規定の分量が決まっていない。これでは原価コントロールはできません。

 

2.単品の原価計算ができているか?

自分達が売っている商品の原価が分からないようでは、原価低減どころかビジネスとして成立していません。

さらにに仕入価格が高い、仕入量が多い、商品の改廃を検討できているか。
 

3.棚卸が正確にできているか?

仕入価格の変動が棚卸表に反映できていない。棚卸の精度が低ければ、当然ながら原価率も安定しません。
 

4.在庫量は適正か?

在庫回転日数が長く、食材ロスが発生していないか。在庫回転日数はキャッシュフローにも大きく影響します。

在庫回転日数についてはこちらのブログも参考にして下さい!

https://www.threewell.co/blog/detail/32
 

5.不正が行われていないか?

仕入れ価格の高騰が原因だと思っていたが、実は従業員が不正をしていた!なんてケースも以外に多いです。

不正の手口についてはこちらのブログを参考にして下さい!
https://www.threewell.co/blog/detail/75


6.レシピは守られているか?

レシピはあるが、各ポジションに早見表などが無い。


7.計量ができているか?

各ポジションにハカリが置いてない。食材のカットが一定でない(特に焼肉店など)


8.ロス管理ができているか?

ロス表、仕込み基準表、生樽管理の実施ができていない


9.理論原価率が計算できているか?

理論原価率(交差原価率)を把握できていない為、売るべき商品が分かっていない


10.戦略的なメニュー(メニューブック)になっているか

オーダーコントロール等を踏まえたメニューブックになっていない

「ツイてる商品」の開発、導入も重要です。

「ツイてる商品」については、こちらのブログも参考にして下さい

https://www.threewell.co/blog/detail/198

 

11.価格は適正か?

値上げに関しては、下記のブログもご確認下さい。

https://www.threewell.co/blog/detail/198

 

12.自社加工できないか?

加工食材を自社加工に変更する事で原価低減を実現できないか?

野菜カットマシンを導入し、カット野菜を自社加工に切り替えるなど・・・

 

13.代替商品はないか?

​​​​​​同じ品質(又は許容できる品質)で、価格の安い食材は無いか?

 

このようにあらゆる側面から原価低減を検討していく必要あります。

ぜひ皆さんのお店でも検討してみてくださいませ。

 

本ブログが飲食店経営者様にとって少しでもご参考になれば幸いです。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

アフターコロナ売上アップセミナー情報はこちらから!!

アフターコロナ売上アップセミナー情報はこちらから!!